2026年10月第2週は、Raspberry Pi 4・5の2GBモデル値上げ、Raspberry Pi OSの10月アップデート、ESP32をLinuxボードの無線コプロセッサにする「ESP-Hosted」、TSMCの9月売上高と、組み込み機器の調達・開発環境に直結する話題が続きました。本記事では、公式資料と報道をもとに4トピックを出典付きで整理します。数値・時期は各社の一次情報や報道に基づくもので、編集部が実機で測定・検証した値ではありません。
① Raspberry Pi 4・5の2GBモデルが10月1日付で値上げ
Igor’s Labの報道によると、Raspberry Piは2026年10月1日付でRaspberry Pi 4とPi 5の2GBモデルの価格を引き上げました。米国価格はPi 4 2GBが55.00ドル→67.50ドル、Pi 5 2GBが65.00ドル→77.50ドルで、いずれも12.50ドルの上昇です。理由として、DRAMやLPDDR4の価格上昇が挙げられており、データセンターやAIインフラ向けのメモリ需要との関連が指摘されています。なお、同記事が引用するRaspberry Pi公式のお知らせ本文は、編集部では直接確認できていません。調達計画に影響するため、公式サイトと販売店の価格表示を確認してください。
ボード選定の比較軸はマイコンボードの選び方で、Wi-Fiを使う入門実装はRaspberry Pi Pico 2 WでWi-Fi・MQTTを使う実践入門で整理しています。
② Raspberry Pi OS 10月アップデート:Linux 6.18.50 LTS、Dock・Control Centreを改善
Linuxiacによると、Raspberry Pi OSの10月アップデートは2026年10月6日に公開され、カーネルはLinux 6.18.50 LTSです。Dockとタスクバーを切り替えても外観設定がリセットされなくなり、Control Centreのサイズ・位置変更がデスクトップの上下マージンに正しく反映されます。デフォルトのDockにはバッテリーとSqueekboardのウィジェットが入り、ejecterプラグインは暗号化ドライブを自動マウントできるようになりました。Control Centreの起動時クラッシュ、PCManFMとejecterによる二重オートマウント、ファイル名に空白を含む壁紙が読み込めない問題なども修正されています。対応機種はPi 3B/3B+/3A+/4B/400/5/500/500+、CM3/CM3+/CM4/CM4S/CM5、Zero 2 Wです。更新はsudo apt updateの後にsudo apt full-upgradeを実行する手順が案内されています(upgradeでは依存関係の変更が適用されない場合があるため)。詳細な変更履歴は公式リリースノートで確認できます。
③ ESP-Hosted:ESP32をRaspberry Piなどの無線カードとして使う
Hackadayは2026年10月7日、Espressifのオープンソース「ESP-Hosted」を取り上げました。ESP32系チップをホストコンピュータのWi-Fi/Bluetoothカードとして動かす仕組みで、Linux向けのesp-hosted-linux(旧esp-hosted-ng)は、Linuxの無線スタックをホスト側に残し、ESP32を薄いプロキシとして使います。マイコン向けのesp-hosted-mcu(旧esp-hosted-fg)は、ESP32側が接続管理を担います。ホストとの接続はSDIO(高速なため推奨)またはSPIで、記事によれば対応チップはESP32-S2/S3/C2/C3/C5/C6/C61、スループットは既定のSDIO周波数で約40〜50Mbpsとされています。5GHz対応を重視するならC5が候補として挙げられています。一方、デバイスツリー統合とDKMSに未対応のため、カーネル更新のたびにホスト側ドライバの再ビルドが必要という制約も述べられています。手順と公式資料はセットアップガイドとesp-hostedのリポジトリにあります。
ESP32を電池駆動で運用する際の設計はESP32のディープスリープで電池駆動を長く保つ実践入門も参考になります。
④ TSMC、9月売上高は前年同月比54.6%増の新台幣5,118.57億元
TSMCが2026年10月8日付で提出した報告書(Form 6-K)によると、9月の売上高は新台幣5,118.57億元で、前月比0.6%減、前年同月比54.6%増でした。1〜9月の累計は新台幣3兆8,987.27億元で、前年同期比41.1%増です。8月は前月比で増加していたため、9月は小幅な反落ですが、前年同月比では高い伸びが続いています。ファウンドリの実績値はAI関連チップの需要を映す指標であり、半導体・AIチップ分野の求人動向はキャリアハブで、身につけたい技術の学習計画はスキルアップハブで整理しています。
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よくある質問(FAQ)
Q. Raspberry Pi 4・5の2GBモデルはいくら値上がりしましたか?
報道によれば、2026年10月1日付で米国価格がRaspberry Pi 4の2GBが55.00ドルから67.50ドル、Raspberry Pi 5の2GBが65.00ドルから77.50ドルへ、いずれも12.50ドル引き上げられました。日本国内の販売価格は販売店ごとに異なるため、各店の表示をご確認ください。
Q. ESP-Hostedを使うと何ができますか?
Hackadayの記事によれば、ESP32系チップをSDIOまたはSPIでホストに接続し、Wi-FiやBluetoothを持たないLinuxボードに無線機能を追加できます。Linux向け(esp-hosted-linux)とマイコン向け(esp-hosted-mcu)の2種類があります。
Q. TSMCの2026年9月売上高は前月比で増えましたか?
TSMCが米国証券取引委員会に提出した10月8日付の報告書によると、9月の売上高は新台幣5,118.57億元で、前月比0.6%減、前年同月比54.6%増でした。
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※本記事の情報は2026年10月9日時点で確認できた公式資料・業界メディアの報道に基づくまとめです。数値や時期は続報で更新される場合があります。編集部が実機で測定・検証した値ではありません。最新情報は各社公式サイトをご確認ください。
出典
- Igor’s Lab「Raspberry Pi 4 and Pi 5: 2 GB Models Become More Expensive」 https://igorslab.de/en/raspberry-pi-4-pi-5-price-increase-2gb-models
- Linuxiac「Raspberry Pi OS October 2026 Update Gets Better Dock Handling and Many Fixes」 https://linuxiac.com/raspberry-pi-os-october-2026-update-gets-better-dock-handling-and-many-fixes/
- Raspberry Pi OS 公式リリースノート https://downloads.raspberrypi.org/raspios_armhf/release_notes.txt
- Hackaday「ESP32 As Your Raspberry Pi’s Linux Wireless Co-processor」 https://hackaday.com/2026/10/07/esp32-as-your-raspberry-pis-linux-wireless-co-processor
- Espressif esp-hosted(GitHub) https://github.com/espressif/esp-hosted/
- TSMC Form 6-K(2026年10月8日付・9月売上) https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/0001046179/000104617926000680/tsm-revenue20261008.htm
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