セイコーエプソン社、音声再生専用ハードウエア搭載の32ビットマイコンシリーズに『S1C31D41』を追加ラインアップ、サンプル出荷開始

プレスリリース概要
セイコーエプソン株式会社(以下 エプソン)は、音声再生専用ハードウエアを搭載した32ビットマイコンシリーズに、フラッシュメモリー容量:96Kバイトの『S1C31D41』を追加ラインアップ、このたびサンプル出荷を開始しました。
月産20万個を予定しており、サンプル価格は、パッケージがP-LQFP064-1010-0.50タイプで550円(税別)です。

発表日:2022年6月5日

現在、住宅において給湯器リモコンや家電製品などの音声を使った設備・機器が普及しているほか、健康機器のガイド、オフィスビルや商業施設、工場においても、音声を使った警報機などの活用が進んでいます。新製品『S1C31D41』は、これらの設備・機器でニーズの高かった、内蔵メモリーサイズと広いピンピッチのパッケージに対応した音声再生を実現する最適なマイコンです。

『S1C31D41』は、対象分野の製品に適したフラッシュメモリー容量:96Kバイトを搭載し、話速変換機能に加えて、新たに聞き取りやすい声の高さを設定できる音声ピッチ変換機能を追加した。さらに、±1%精度の内蔵クロック(0~85℃)を搭載、お客様による外付け部品の削減を実現します。

従来モデル「S1C31D50/D51(フラッシュメモリー容量:192Kバイト)」と同様に、汎用性の高い32ビットRISCプロセッサー Arm®Cortex®-M0+に「HW Processor」と呼ぶ音声再生専用の回路を搭載し、2チャンネルミキシングや話速/音声ピッチ変換、ブザー音声の再生をCPUリソースなしで実行できます。

また、音声データの開発環境として12言語に対応した音声作成用のPC ツールも提供しており、スタジオ録音不要で多言語の音声データが簡単に作成でき、すでにお持ちのWAVデータも使用できるため、音声データ作成工程の削減に寄与します。

エプソンは、長年培ってきた省エネルギー、小型化、高精度を実現する「省・小・精の技術」により、お客様製品のさらなる性能向上と社会インフラのスマート化の実現に貢献していきます。

■本製品の特長
1. 多彩な音声再生手段

 ・スピーカー、電磁ブザー、圧電ブザーによる音声再生が可能
 ・S1C31D41紹介動画:
  https://youtu.be/NruQo8utNYA

2. 専用ハードウエアブロック「HW Processor」により、各種機能がCPUリソースなしで実行可能
 ・多彩な音声再生機能
  2chミキシング音声再生(バックグラウンドミュージック + 音声再生可能)
  話速変換機能(75% – 125%, 5%ステップ)
  音声ピッチ変換機能(D41のみサポート、75% – 125%, 5%ステップ)
  音声だけでなく、バックグラウンドミュージックなどにも十分なサンプリング周波数:15.625kHz
  高音質高圧縮音声デコードアルゴリズム搭載(D41:16/24kbps, D50/D51:16/24/32/40kbps)
 ・メモリー自己診断機能
  内蔵RAM : R/Wチェック、MARCH-C START
  内蔵Flash/外付けQSPI-Flash : Checksum、CRC
 ・シンプルなHW Processor制御インターフェース
  専用レジスタに、Function、Commandをセットして、スタートをかけるのみで実行

3. エプソン音声作成PCツールにより、簡単に音声作成が可能
 ・スタジオ録音不要で、PCツールのみで音声データ作成可能(下記言語に対応)
  アメリカ地域言語:アメリカ英語、アメリカン・スパニッシュ、カナディアン・フレンチ
  ヨーロッパ地域言語:イギリス英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ロシア語
  アジア地域言語:日本語、中国語、韓国語
 ・PCツール上の音声番号を、HW Processor制御用レジスタへ指定することで音声再生が可能であるため、
  音声データの接続などのコードの作成・評価が不要に
 ・お手持ちの音声データ(WAVフォーマット)を、簡単にPCツール内へ取り込み可能
 ・エプソン音声作成PCツール紹介動画:
  https://youtu.be/6eF1QP6iqdg

警報機リファレンスデザイン
対象分野製品のロングバッテリーライフ実現のための低スリープ電流、高速クロック起動を実現するリファレンスソフトウエアなど、警報機のデモ動画およびリファレンスデザインを以下に掲載しています。
 ・警報機リファレンスデザインデモ動画 :
  https://youtu.be/0xbr7FbVrHk
 
・警報機リファレンスデザイン:
  https://www.epson.jp/prod/semicon/products/speech/reference_design.htm

開発環境
評価ボードは、USBケーブルによりデバッグ可能となるDAPLINK、UPMUX(ソフトウエアによって自由に端子に割り付ける機能)と合わせて直接センサーモジュールが差し込み可能となるソケットなどをサポート、容易な開発環境を提供します。

セイコーエプソン株式会社について
セイコーエプソン株式会社 MD営業部 MD国内営業グループ
ウェブサイトURL:https://www.epson.jp/prod/semicon/information/support.htm

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