スイッチサイエンス社、「Raspberry Pi Zero 2 W」を2022年6月21日販売開始

📢 本記事は広告(PR)を含みます。

2022年6月21日、スイッチサイエンス社がRaspberry Pi Zero 2 Wの国内販売を正式に開始しました。手のひらに収まる超小型ボードながら、初代Zero Wの約5倍の処理性能を誇るこの製品は、IoT・組み込み開発・エッジAIの現場に新たな選択肢をもたらします。本記事では、スペック詳細から実用的な活用事例、購入方法まで徹底解説します。

Raspberry Pi Zero 2 W
スイッチサイエンス社が2022年6月21日より国内販売を開始したRaspberry Pi Zero 2 W
目次

Raspberry Pi Zero 2 W とは?スペック詳細解説

Raspberry Pi Zero 2 Wは、2021年10月にRaspberry Pi財団が発表したZeroシリーズの最新モデルです。65mm×30mmという超コンパクトなフォームファクターを維持しつつ、内部プロセッサを大幅強化。初代Zero Wと同じ形状でありながら、まったく別次元の性能を実現しています。

主要スペック一覧

項目 Raspberry Pi Zero 2 W 初代 Zero W(参考)
プロセッサ クアッドコア Arm Cortex-A53 @ 1GHz(RP3A0) シングルコア ARM1176JZF-S @ 1GHz
RAM 512MB LPDDR2 SDRAM 512MB LPDDR2
無線LAN IEEE 802.11b/g/n 2.4GHz IEEE 802.11b/g/n 2.4GHz
Bluetooth 4.2、BLE対応 4.1
インタフェース Mini HDMI、USB 2.0 micro-B OTG、microSD Mini HDMI、USB micro-B OTG、microSD
消費電力 最大2.5W 最大1.6W
価格(参考) 約2,200円 生産終了

初代Zero Wからの進化:なぜ「革命的」なのか

最大の進化点はクアッドコアCPUへの換装です。初代のシングルコアARM1176(Armv6アーキテクチャ)から、Raspberry Pi 3シリーズと同等のCortex-A53(Armv8-A / 64ビット対応)へと大幅に刷新されました。公式ベンチマークでは、シングルスレッド性能で約2倍、マルチスレッドでは約5倍の性能向上を実現しています。

この性能向上により、従来のZeroシリーズでは難しかった以下の処理が実用的な速度で動作するようになりました。

  • リアルタイム画像処理:OpenCVを使った顔認識・物体検出がスムーズに動作
  • エッジAI推論:TensorFlow LiteやONNX Runtimeによる軽量モデルの推論が可能
  • マルチタスク処理:Webサーバー稼働中でもセンサーデータ取得・処理が快適
  • 64ビットOS対応:Raspberry Pi OS 64-bitが動作し、より多くのライブラリを活用可能

Raspberry Pi Zero 2 W の実践的な活用事例

小型・低消費電力・高コスパというRaspberry Pi Zero 2 Wの特性は、さまざまな現場で活かされています。

① IoTセンサーノード

温湿度センサー・CO2センサーなどと組み合わせた環境モニタリングノードとして最適です。Wi-Fi内蔵で消費電力も抑えられており、電池駆動の長期稼働モニタリングシステムに採用する事例が増えています。MQTTプロトコルを使ってクラウドやローカルサーバーへのデータ送信も容易です。

② 小型メディアサーバー・デジタルサイネージ

Mini HDMIで映像出力が可能なため、小型デジタルサイネージや情報ディスプレイの駆動に使われています。PiSignageやDakboardなどのデジタルサイネージソフトウェアと組み合わせることで、低コストな情報表示端末を構築できます。

③ エッジAI推論デバイス

Coral USB Acceleratorと組み合わせることで、軽量なAI推論デバイスとして機能します。画像分類・音声認識など、クラウドに頼らないエッジAI処理の実験・プロトタイプ開発に活用されています。クアッドコアCPUの恩恵で、前世代比で処理速度が大幅に向上しています。

組み込みエンジニアの開発環境
Raspberry Pi Zero 2 Wは組み込み開発・IoT・エッジAIのプロトタイピングに最適

スイッチサイエンス社での購入方法・注意点

スイッチサイエンス社(https://www.switch-science.com/)は、Raspberry Pi製品の国内正規代理店です。2022年6月21日から販売が開始されましたが、初期は需要が供給を大きく上回り、品薄状態が続きました。現在は在庫状況が改善されていますが、プロジェクト開始前に在庫確認を行うことをおすすめします。

また、Zero 2 WはmicroSDカード・電源アダプター・Mini HDMIケーブルが別売りです。初めて購入する方はスターターキットの購入も検討してください。

楽天市場でRaspberry Pi関連製品を探す

📦 楽天市場でRaspberry Pi関連製品を探す →

📦 楽天市場でmicroSDカード(Raspberry Pi用)を探す →

エッジAI開発
Raspberry Pi Zero 2 WはエッジAI開発の入門機として最適な選択肢

まとめ:Raspberry Pi Zero 2 W は買いか?

Raspberry Pi Zero 2 Wは、約2,200円という価格で初代の5倍の処理性能を実現した革新的な製品です。IoTプロジェクト・デジタルサイネージ・エッジAI推論など、幅広い用途に対応できる汎用性の高さが魅力です。

組み込み・IoT開発のプロトタイピングや学習用途として、コストパフォーマンスは業界随一。スイッチサイエンス社の在庫があるタイミングでぜひ入手しておきたい一台です。エンジニアとして、Raspberry Piシリーズを使ったハードウェアとソフトウェアの融合を体験することは、キャリアの幅を大きく広げる貴重な経験となるでしょう。

Raspberry Pi Zero 2 W のセットアップ手順(初心者向け)

初めてRaspberry Pi Zero 2 Wを使う方向けに、基本的なセットアップ手順を紹介します。

  1. Raspberry Pi Imagerをダウンロード:公式サイト(raspberrypi.com)からImagerツールを入手。Windows・Mac・Linux対応。
  2. OSをmicroSDに書き込み:Imager起動後、「Raspberry Pi OS Lite(64-bit)」を選択しmicroSDに書き込み。この際、Wi-Fi設定・SSHの有効化をImager上で設定しておくと便利です。
  3. 電源を投入して起動:書き込み済みmicroSDをZero 2 Wにセットし、micro USB電源(5V/2.5A以上推奨)を接続して起動します。
  4. SSHで接続:同一Wi-Fiネットワーク内のPCからSSH接続(ssh pi@raspberrypi.local)してセットアップを進めます。
  5. パッケージを更新sudo apt update && sudo apt upgrade -y を実行して最新状態にします。

ヘッドレス(ディスプレイなし)での運用が基本となるZero 2 Wですが、上記手順でスムーズに開発環境を整えることができます。

📚 IoT・組み込みエンジニアの推薦書籍

大規模言語モデル入門(技術評論社)

大規模言語モデル入門(技術評論社)

エッジAI・TinyMLに取り組む組み込みエンジニアに必読。AIとマイコンが融合する時代の技術基盤として。

最新これが半導体の全貌だ!(日本実業出版社)

RISC-V・IoTチップの業界背景を理解するのに役立つ半導体入門書。マイコン・ASSP選定の背景知識として。

【PR・広告表記】本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれています。

【PR】本記事はアフィリエイト広告を含みます。記事内のリンクから商品を購入した場合、当サイトに報酬が発生することがあります。

シェアはこちらからお願いします
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

組み込みエンジニア・IoTエンジニア向け情報メディア「エンジニアGO」の運営者。エンジニアのキャリア・転職・スキルアップに役立つ情報を発信しています。

目次