LAPRAS株式会社(所在地:東京都品川区、代表取締役:染谷 健太郎 以下、LAPRAS)は、日本国内エンジニア1,100人を対象としたキャリアとSNSやWEBサービスへのアウトプットに関する調査を実施しました。その結果、エンジニアの3人に2人が転職経験があり、SNSやWEBサービスへのアウトプットに積極的なエンジニアの方が、そうでないエンジニアと比べて転職回数や副業率などが高い傾向にあることがわかりました。
発表日:2022年5月17日
調査サマリー
エンジニアのキャリアに関する調査サマリー
- エンジニアの焼く3人に2人は転職経験あり
- 副業率は2021年と比べ5ポイント低下した
- 3回目、4回目の転職率が2021年と比べて3~5ポイント向上した
- アウトプットしているエンジニアは副業率が、アウトプットしていないエンジニアの3倍になった
- アウトプットしているエンジニアの約4割は3回以上転職経験あり
調査結果概要
■エンジニアがWeb上にアウトプットしている割合
GitHub(*1)でアウトプットをしている頻度と量について聞きました。アウトプットを年1回以上している人たちが全体の23%を占めていることが判明しました。前年の2021年の調査時にはアウトプットを年1回以上している人たちは全体の24%でしたので、ほぼ横ばいとなりました。
*1:GitHub(ギットハブ)は世界で7,300万人にのぼる開発者および400万以上の組織に利用されるソフトウェア開発プラットフォームです。プログラミング環境にオープンな会話と協調を重んじるコミュニケーションによって、コラボレーションを促進する開発環境を提供しています。(ギットハブ社プレスリリースより抜粋:https://digitalpr.jp/r/53761)
■エンジニアの所属状態
現在の所属状況について聞きました。副業している割合が、前年と比べて5pt低下し15%でした。ベンダー企業(WEBサービス運営会社)に所属している割合は前年より2ptアップし、16%でした。
■エンジニアの転職回数
今までに転職した回数を聞いたところ、約7割近くの人が転職経験があるという結果が明らかになりました。昨年と比較すると、3回目の転職が5%、4回目の転職が2%上昇していることから、経験者の転職が多かったと考えられます。また、転職0回の割合が昨年よりも3pt減少したことから、2021年中に初めて転職を経験した人も増加したと思われます。
■エンジニアの転職についての現状
現在の転職状況について聞きました。「今はまったく転職を考えていない」と回答した人の割合が昨年より8pt増加しています。2021年に転職した方が多かったため、今現在は転職を考えていない方が増えたことが要因として考えられます。
■GitHubにアウトプットをしているエンジニアとしていないエンジニアの転職回数比較
GitHubで年1回以上アウトプットしているエンジニアと、アウトプットをしたことがないエンジニアの転職回数を比較しました。アウトプットをしているエンジニアの約9割が転職経験あり、約4割が3回以上転職しています。アウトプットをしたことがないエンジニアの6割が転職経験があり、アウトプットをしているエンジニアの方が転職経験が多いことがわかります。
■GitHubにアウトプットしているエンジニアとしていないエンジニアの所属比較
GitHubで年1回以上アウトプットしているエンジニアとしていないエンジニアの所属を比較した結果、副業率やフリーランス率がアウトプットをしたことがないエンジニアの約3倍となりました。アウトプットしているエンジニアは、コンサルティング会社や、ベンダー企業に所属している割合が高いことも特徴です。
■GitHubにアウトプットしているエンジニアとしていないエンジニアの居住地域ごとの比較
GitHubでアウトプットをしているエンジニアとしていないエンジニアを居住地域別に分析しました。アウトプットをしている割合は、関東地方や近畿地方といった都市部周辺よりも、他の地方にお住まいのエンジニアの方がアウトプットしているエンジニアが多い傾向が見られました。
■Web上にアウトプットしているエンジニアの媒体比較
エンジニアがアウトプット対象のWEBサービスやSNS毎に、アウトプットする頻度や量を聞きました。その結果、Twitterが一番利用されていることが分かりました。エンジニアに特化したWEBサービスではGitHubでのアウトプットが一番多いことがわかりました。
■Web上にアウトプットしているエンジニアとしていないエンジニアのキャリア意向
Web上にアウトプットをしているエンジニアと、していないエンジニアのキャリアに対する意向を聞きました。アウトプットをしているエンジニアの第一位が「自分をアピールしたい気持ちが強い」となった一方で、していないエンジニアは「ワークライフバランスを大事にしたい」となりました。
今回の調査結果について、LAPRAS株式会社プロダクトマーケティングマネージャー長廻悠人氏のコメント
2022年は前年と比べて、副業率が5pt低下しましたが、その代わりに転職回数が増加しました。この結果より、転職して副業をやめたり、副業から正社員に転職する人が増加したのではないかと推測されます。
また、Web上にアウトプットをしているエンジニアと、していないエンジニアとでは、副業率、転職回数に差が表れていました。こちらも推測の域を出ませんが、たとえば、アウトプットをしている方はそれを通じてより多くのキャリアの機会を得ているのかもしれません。
一方で、Web上にはアウトプットをしていないエンジニアが7割以上いることも事実であり、そのようなエンジニアの方はアウトプットがやりたくても業務上できなかったり、そもそも本業のほうに全力投球していたりします。そのようなWeb上には積極的にアウトプットをしていないエンジニアの方々に対しても、その人の経験や能力、志向性などがより簡単に、より正確に伝えられるような機能やサービスが今後重要になると考えています。
調査概要
2022年調査概要(今回)
調査対象:会社員(技術職)および自由業と答えた2万人のうちエンジニア周辺職種だと答えた1,100人
調査時期:2022/3/25-3/26
調査手法:WEBアンケート
2021年調査概要(前回)
調査対象: 会社員(技術職)および自由業と答えた2万人のうちエンジニア周辺職種だと答えた1,077人
調査時期:2021/3/22-3/24
調査手法:WEBアンケート
LAPRAS株式会社について
「すべての人に最善の選択肢をマッチングする」というミッションのもと、AI技術やクロール技術などテクノロジーを用いて既存のマッチングモデルを変革するマッチングテック・カンパニーです。個人に対して最善の選択肢をマッチングする採用関連サービスを提供しています。