「副業で稼げる気がしない」
2024年の夏、山田拓也(27歳・Webエンジニア・仮名)は、クラウドワークスのダッシュボードを前にため息をついた。提案書を送り続けて2ヶ月。87件の提案に対して、受注件数はゼロ。報酬もゼロ。
「自分には副業の才能がないんだ」と思いかけていた。本業の月収は28万円。受託開発会社でReactとNode.jsを書いている。仕事に不満はない。でも、同期が転職して年収600万になったという話を聞いたとき、何かが弾けた。「このまま年収350万の天井が続くのか」という焦りが、副業への挑戦を後押しした。しかしそのスタートは、惨敗だった。
「単価が低すぎる」という最初の間違い
山田が犯したミスを、後から振り返ると2つある。
① 実績ゼロのまま高単価案件に提案し続けていた
「どうせやるなら時給3,000円以上の案件を」と、実績なしで中〜上級者向け案件に提案書を送り続けた。通るわけがなかった。
② 提案書が「自分の話」しかしていなかった
「Reactが得意です」「TypeScriptを使えます」。技術スペックを並べるだけで、クライアントの課題にまったく触れていない提案書だった。
2ヶ月後、たまたまXで繋がったフリーランスエンジニアの先輩に愚痴ったとき、ズバッと言われた。「最初の3件は、赤字でもいいから実績を作るための投資だと思ってやらないと無理だよ」
3ヶ月目に全てが変わった「逆算戦略」
先輩のアドバイスを受けて、山田はすべてを逆算し直した。
ステップ1:月+30万の逆算(3ヶ月目の目標)
月+30万 = 時給3,500円 × 月85時間(平日3時間+週末6時間×4週)。まず「週3時間だけ稼働できる小規模案件」から入る。
ステップ2:最初の1ヶ月は実績作りに徹する
単価は時給1,500〜2,000円でOK。LPの軽微な修正、既存サービスのバグ修正など「すぐ終わる案件」を狙う。目的は「★5レビューを3件得ること」。
ステップ3:レビューを武器に単価を引き上げる
1ヶ月目の結果:3件受注、報酬合計27,000円。時給換算900円以下でも、レビュー3件・評価★4.8が手に入った。2ヶ月目:★4以上フィルターで中級案件に絞った結果、受注率が格段に上昇。報酬合計118,000円。3ヶ月目:時給4,000円のフルスタック開発案件を受注。月の稼働80時間で報酬は320,000円。本業月収28万を超えた。
副業で「やってよかった」と「後悔した」こと
やってよかった:本業の評価が上がった
副業を始めて気づいた変化がある。クライアントへの進捗報告・成果物説明を繰り返したことで、「言語化して伝える力」が格段に上がっていた。これが本業にも波及し、社内報告が「わかりやすい」と評価されるように。副業6ヶ月後、本業で初の昇給。月2万円のベースアップだ。
後悔した:確定申告の準備をしていなかった
副業収入が年間48万円を超えると、雑所得として確定申告が必要になる。山田は1年目、領収書もまとめておらず大慌てした。「副業を始めた最初の月から、収入・支出をスプレッドシートに記録すべきだった」と話す。
後悔した:健康を犠牲にしかけた
3ヶ月目、月32万を達成したとき、睡眠時間は平均5時間を切っていた。現在は月+20〜25万に意識的に稼働を抑えている。稼ぐために健康を犠牲にするのは本末転倒だ。
副業エンジニアが「継続して稼げる人」と「3ヶ月で消える人」の違い
諦める人の特徴
- 最初から高単価案件だけを狙う
- 提案書をテンプレのコピーで済ませる
- 副業を「稼ぐだけの手段」と考え、スキルアップと連動させない
継続して稼ぐ人の特徴
- 最初の3件は「実績作り」と割り切る
- クライアントの課題を自分の言葉で提案書に書く
- 副業で得た説明力・要件定義力を本業にも活かす
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今日からできる1つのこと
今日、クラウドワークスかランサーズを開いて、「予算3万円以下の小規模案件」を1件だけ探してみてください。
最初から月30万を狙わなくていい。今日はただ「1件だけ提案書を出す」ことが目標だ。山田が3ヶ月で達成できたのは、「諦めるか続けるか」の分岐点で踏みとどまれたからだ。最初の87件の失敗は、戦略が間違っていただけだった。技術力の問題ではない。あなたの技術は、外の市場でも必ず通用する。
📱 30秒で読めるツイートまとめ
- 27歳Webエンジニアが副業で87件提案してゼロ円→戦略を変えて3ヶ月目に月収+32万達成。最初の3件は赤字でもレビュー集めが正解。#副業 #エンジニア副業
- 副業エンジニアが継続して稼げる人の共通点:最初の3件を「実績作り」と割り切る/クライアントの課題を提案書に書く/副業で得た説明力を本業にも活かす。#フリーランスエンジニア
- 副業の副作用として本業評価が上がった。進捗報告を繰り返すことで「言語化する力」が鍛えられる。副業は稼ぐ手段だけじゃなく、キャリアへの投資でもある。#エンジニアキャリア
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